aki100mac’s blog

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夢の実現へ

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福岡緩和ケアの夕べ最終回(第34回)でのレセプション会場(KKR博多ホテル)

 

私が「福岡緩和ケアの夕べ」を、実質一人で切り盛りして、34回目だか、最終回を迎えました。その際に、いつも会場とさせていただいていたKKR博多ホテルで、会のフィナーレを飾るべく、レセプションをいたしました。その時の写真です。2007年当時です。
 そのとき、私は毎回70名から80名くらいの受講者の皆さんに、ホスピスマインドを伝えていました。私がこの国の緩和ケアなるものに、強い違和感を感じ、そうじゃないんだよ、本物のホスピス・緩和ケアを伝えるためのいわば私設の学校でした。ホスピスは、緩和ケアは単なる学問ではないのだよ、病院の範疇から大きくはみ出すものなのだよ、私たちの都合を押しつけてばかりいないで、もっと人々の本当の願いに応えましょうよと、そういうことを核にした学校でした。
 医師として、この社会で活動を開始してから41年目の今年、新たな目標を見いだしました。
 それは、夢を開放する ための学校といいますか、人々の夢を開放し、実現させるため 志を同じくする人にコアメンバーとしてこの指止〜ま〜れ と来ていただき、やがては形のあるものにしてゆく。そして、この小さな運動が実を結んで、社会の中で自分が本当にやりたいこと、学びたいことと学べる、そうですね、いわば「大人のための大人が学べる学校」を創りたいのですね。
 この発想は、今から約30年前に私が佐賀医科大学救急部副部長だった時に、ある女子学生さんからヒントをいただきました。それは、デンマークの大人の学校、The Danish Folkhojskole(フォルケホイスコーレ)というい全寮制の成人教育のための学校です。彼女は1年間佐賀医科大学を休学して、そこに行きたいと私に相談しました。私は調べました。そして、これは凄いことだ。できれば私が行きたいくらいです、とアドヴァイスしました。彼女はやがて医師になるのですが、その後熊本の国立療養所 菊池恵楓園の医師になりました。一人の医師の生き方を変えるほどの影響力をこのフォルケホイスコーレは持つのでした。
 私は、現代日本は、一見物質的には恵まれていますが、内実は相当病んでいるなと思っています。若い人、10代、20代では、自殺者が病死者よりも多いことが何故かあまり報道されていません。東京では、毎朝「人身事故」のため、電車が止まります。人身事故なんて言っていますが、あれは飛び込み自殺のことですからね。皆判っているのに、口を噤んでいる。何かがおかしい。人生は一度きりです。
 そして圧倒的に短いのです。
だったら、誰に遠慮することなく、自分の夢を押し殺すのではなく、自分の夢を育み、開放しましょうよ。
 対象としては、現役の社会人、仕事を引退した人、夫妻などですね。
忙しい日常から離れて、「本来の自分」を取り戻すべく、以前から取り組みたかったことに没入する、歴史を勉強する、文化に浸る、音楽のクラスを受ける、文芸のクラスを受ける、陶芸のクラスを受ける、語学のクラスを受ける、宗教学のクラスを受ける、新聞学のコース、AIのコース、クルマのコースなど、たくさんたくさん候補があります。
 ここで学んだことをすぐに実践する人もいるでしょうし、学び自体が目的の人もいるでしょうね。
 こうして多様なことを学べる環境を整えることが、不寛容で、従属的な社会ではなくて、多種多様な人がいてこそ、寛容で開かれた、自由な社会が可能になると、そのように思います。
 日本という国は、資源がない国ですが、教育熱心な人々はたくさんいます、自分の立身出世のためだけではない勉強があるんだ、自分という人間が本来持っていたはずの夢を解放するために何かについて知りたいという、私たちが皆持っている筈の探究心を自ら育んでいきましょう。
 以上「「私の夢を語る」でした。