aki100mac’s blog

日頃考えていること、体験したことをブログしています。

終の棲家と特別養護老人ホーム

2021年11月12日 天神ソラリア地下2階 CITY BAKERY付設のレストランにて


私が筑豊に移り住んでから約1年が経過しました。この間、新型コロナ感染症、最初は武漢ウイルスと呼ばれたCovid-19が猛威を振るいました。2022年春に緩和ケア病棟を新設する計画は進んでいますが、果たして計画通りにいくのかどうか、それも不透明です。そんな中、私が今置かれているポジションは、地域包括ケア病棟の責任者です。それに加えて、在宅診療、訪問診療にも携わっています。緩和ケアチームに依頼があった方への訪問診療ですが、本当のご自宅に伺うこともあるのですが、それよりも特別養護老人ホームへの訪問が増えています。

 せっかく手に入れた自宅、どんなに気に入っていても、結局のところその自宅に、子供さん一家や、伴侶がいなければ、またもしいたとしても子供さん一家が日中いなければ、また伴侶がいたとしても高齢で介護が不十分であれば、自宅では過ごせなくなります。

 老々介護はいずれ限界を迎えます。

最終的には、自宅での生活を諦めて、特別養護老人ホームグループホームなどの介護施設に入らざるを得ない人が多いと思います。でも、その頼みの施設では、やはり施設ですからいろいろと決まり事などの制約があります。自宅と全く同じというわけにはなりません。

 私がいるこの筑豊地域、日本でも有数の高齢化率です。上位10番までにはいる町村が、たくさんあります。ある意味、ここは、これからもっと高齢化が進む日本にあって、現状の実験場みたいなところです。

 私たちが訪問診療をしていますと、他にも○△訪問看護ステーションや◇□デイケアなどと車体に書いた軽自動車やワンボックスカーとすれ違ったりすることが多いですね。

 それだけ介護サービスを受けている高齢者が多いのでしょうね。

 ここ筑豊地域は、ある意味、これからの日本を占うところだとも言えますね。

終の棲家、それは、もちろん自宅が望ましいと思います。

しかし、いろいろなことが原因で、その住み慣れた自宅に留まることができないことになるとしたら、やはりガッカリしますよね。

 どうすればいいのでしょうね。最近そんなことをよく考えます。

確たる答えはありませんが、考えることは大事だと思います。

さて、あなたはいかがでしょうか。ご家族や伴侶と、お子さんたちと、話し合ってみるといいのかもしれませんね。国が、厚生労働省が提案している「人生会議」ですか、あれほどきちんと捉えていなくてもいいのですが、そんな話をしてみましょうかね。