aki100mac’s blog

日頃考えていること、体験したことをブログしています。

wonkというバンド

皆さん、wonkというバンドを知っていますか?私はこの週末、AppleiTunesで、Podcastでその存在を知りました。それからというものこればかり聴いています。いいです、かなりいいです。
特に6曲目のumbrella、聴いていて気持ちがいいです。
ピアノといいますか鍵盤楽器を担当している江崎文武君は、修猷館高校から東京芸大に進み、卒業後東京大学情報工学修士課程で学んだという異色のといいますか出色の経歴の持ち主だとか。
 そのためもあって、今作では空間音楽を取り入れています。
 これはこれまでのように2チャンネル(いわゆるステレオ)や2.1チャンネル、5.1チャンネルといったサラウンドという横のいわば平面の音の拡がりではなくて、天上に別のスピーカーがあるような、そんな空間全体が音場となる、そういう新しい音楽体験なのですね。
また、ボーカルの長塚健斗君は、フレンチレストランの元主任シェフという、これまた余裕の経歴。かれが主に詩を造っていますね。
 全体的に聴いていて、音場に余裕があり、肩ひじ張っていない、生活している普段の日常に寄り添っている、そんな感じです。
 大学は青山学院大学出身らしいです。いかにもって感じですね。
 あとはドラムスの新田洸君は慶応義塾大学の出身で高校までは野球一筋だったのが大学ではモダンジャズ研究会、と、シンセサイザーとベースギターの井上幹君は幼少時からギターを習い、高校でベースをしていて、大学は慶応大学で、サウンドエンジニアでもあるそうです。
 この4人はそれぞれにポテンシャルが高く、私の知り合いのRobert Glasperさんたちのバンドがやっている experimental musicを追い求めているところが似ているなと思います。
 もの凄く自由度が高い。ここに惹かれます。
音楽は、音を楽しむ訳で、それで音楽なんだってね。
5月11日に発売されて、あっという間に店頭在庫は捌けてしまい、amazonでも初回分は在庫0に。九州でもほぼ在庫は0です。
 先ほどHMVでやっと確保しましたが、これも本当にあるかどうかは、メール待ちです。
 久方ぶりにCDの争奪戦が起こっています。まああまり興味はありませんが、彼ら、紅白には出ませんでしょうがね。それくらいの今年一押しのミュージシャンたちだと思います。
 これからの日本の、といいますか、世界の音楽シーンを間違いなくリードしていける、そんな凄みを感じます。
 いろいろこれまで実験的な、試行錯誤的な音作りをしてきたと思うのですが、このアルバムは、彼ら自身が「原点回帰」と言っているように、より私たちの日常に寄り添ったものとなりました。
 まだCDだけですが、そのうちLPレコードも制作してくれることを期待しています。

アルバム「artless」のPRのための写真ですね。「音楽ナタリー」2022年5月11日から