aki100mac’s blog

日頃考えていること、体験したことをブログしています。

人生にあなたは何を遺しますか?

これは、大分県竹田市の人口動態予測です。急速な高齢化と、異常なレベルの少子化です。他人ごとではありません。これから日本の地方都市のどこでも起こってくる現象です。
 右肩上がりの経済成長、人口増加、特に若い世代の人口が増えることは、まず予想出ません。
 日本は既に、いろいろな意味で、収縮期に向かっています。
バイブルには、「産めよ、増やせ、地に満てよ」という言葉がありますが、これからはそんな時代ではないでしょうね。
 何を人生の目標にするのか。何を遺したいのか?、いえ、何を遺せるのかでしょうか。
かつてのエコノミーアニマルと言われて揶揄されてきた世代の価値観と、最近の若者の価値観とは全く異なってきています。
 非正規雇用がほぼ半数を占めるようになり、企業年金も、国からの公的年金も次第に減らされていきます。
これも増えることは無いでしょう。破綻していくかもしれないとも言われています。
 そうした中、何を目当てに生きていったらいいのか、若い人だけではなく、高齢者も、立ち止まって今一度よく考えてみたらと思います。
 心豊かに暮らすことが大切だと思います。
私の母は、こんな風に言っていました。「この世に宝を積むのではなく、天国に宝を積みなさい。」と。裕福な開業医の長女として生まれながら、駆け落ち同然に一緒になった漢が、宮崎県立病院薬局長の職を投げ打って、西南学院大学神学科に学士入学してしまい、信者が1人しかいなかった教会の牧師に赴任させられ、そこで心身共に大変な苦労をすることになり、嫌で堪らなかった夫の実家に近い日南市に薬局長の妻として1年、そこから、牧師が不祥事を起こして青森に逃亡し、牧師がいなくなった戸畑の教会に、今度こそまともな教会にしようと頑張りました。それはそれは酷い教会でした。
 キリスト教会の信者たちの醜い姿、牧師を牧師とも思わない、思い上がった言動を見聞きし、私は「神も仏もあるものか。僕は神様なんか信じないぞ。」と思いました。
 そのあたりからは日々の動きを、小学3年生からつぶさに目の当たりにしてきました。
 母は幼児教育に身を挺し、その自由な幼児教育は実を結び、卒業生が近くのカトリックの小学校で活躍するようになりました。
 彼女が蘇らせた幼稚園はハレルヤ幼稚園といいます。
 音楽教育に力を入れ、中でもバイオリンの先生で、篠崎式メソードを編み出した方のバイオリン教室を開きました。
 彼のご長男は、NHK交響楽団で第一バイオリン首席奏者をしています。いわゆるコンサートマスターです。通称「マロ」ちゃんですね。私は彼が3,4歳の頃、ハレルヤ幼稚園で練習していたのを見ていました。
 彼女は、この世には持ち家も残さず、貯金もせず、すべてを教会と幼稚園のために捧げました。
 この世を去るにあたり、「お父さんを頼むね。それから私の遺骨は、東京(三男が居住)と、山口(四男が居住)、福岡(長男の私が居住)のあなたたちの家で毎年巡回してね。そして時が来たならば、天草の海に流してね。」と言い遺しました。
 その後、他の兄弟は「兄ちゃんが持っていてね。」と辞退しましたので、今でも私が所蔵しています。
 さて、これから私が後期高齢者になる年齢まで、おそらく持ち回ることでしょうね、きっと。
 そして、私もこの世に宝を積まず、天国に宝を積むため、これからの日々を前向きに生きていこうと思います。。

大分県竹田市の人口動態予想図です。

今はない、日本バプテスト戸畑基督教会と付属のハレルヤ幼稚園正門にて。