aki100mac’s blog

日頃考えていること、体験したことをブログしています。

野鳥の飛翔、香春岳、福知山の雄大で美しい景色、癒しの源泉です。

緩和ケア病棟から、南側の眺め。英彦山、川、人々の暮らしの風景・・

香春岳、福知山を望み、英彦山川に佇むの絵

今朝も野鳥たちの鳴き声で辺りは満たされています。人の営みが始まる遙か太古の昔から、香春岳、福知山連山、英彦山、など山、川、野原の自然があり、その中を、イノシシや狸、イタチ、鹿などの野獣が駆け回り、空を飛ぶ雀やヒバリ、ホトトギスなどの野鳥たちが、自由闊達に飛翔していたことでしょう。

 そんな風景、音、風を日々感じていますと、自ずから気が晴れて、気分が伸びやかになれますね。

 私たちの緩和ケア病棟に来られて、「小早川晶方式 がん性疼痛治療法」を受けられて、痛みが雲散霧消していくのですが、それにも増して「気が晴れて」、病気の進行が一時的に止まったかのように見えて、自宅や新たな特別養護老人ホームなどに退院される方々が結構な割合でいらっしゃいます。

 皆さん、「奇跡です。」と言われ、屈託無い笑顔です。

そして、それぞれが生活なさっているところで、最期まで、暮らしておられます。

私たちの方から訪問していて、医療用麻薬を訪問調剤薬局に託したり、あるいは、モルヒネの持続皮下注射器をMEから貸し出し、訪問看護部門が薬液の詰め替えをしています。

 そうして、できるだけ、慣れ親しんだ環境で生活ができますように、本人やご家族とよく相談をして、調剤薬局やケアマネージャー、行政とも相談をしています。

 緩和ケア病棟スタッフの人間力と、田川、香春を取り巻く自然の力、それに太古の昔から続くもともとこの土地が持つ力、そうした力がこの地には漲っている、そのように感じています。 

 人は、生きる力を自然から得ていると思いますが、そうした力を取り戻すためには、山の気にドップリと浸かることが必要なんだなとおもいますね。

 私がときどき行っています、大分県直入町にありますBBC長湯のコテージのトイレには、有名な作家さんたちが書き残していったサイン画が掲げてあります。

 その中に、「・・・気を取り戻すために、私は、山に来る必要があった・・」と認めてあるものがあります。

 私も全くその通りだと合点しています。

ここに生息している方たちは、この風景が当たり前だと思っていらっしゃるのかも知れませんが、北九州工業地帯や福岡商業都市で専ら生活してきた私にすれば、当たり前ではなくて、何とも贅沢な風景だと言わざるを得ません。

 この贅沢で、伸びやかな風景を、守ってこそ、この田川や香春の良さを後世に伝えていける、そのように考えています。