ホスピスや緩和ケア病棟には、ラウンジ、談話室と呼ばれる空間があります。
そこに配置する家具、実は決まりはありません。いわゆる応接セットになりがちなのですが、私は一工夫欲しいなと、思います。
以前から、病院の中の空間に興味があり、病院建築や空間設計の資料を集めてきました。
私が木村外科病院のホスピス「安らぎ病棟」に勤めていた時に、福岡のイムズ等の空間設計をなさった著名な建築家の方をお世話したことがあります。彼が入院されたとき、談話室のチェアとテーブルの配置を、魔法のように変えてくださいました。
見違えるくらいに、使い勝手が良くなり、寛げる空間が創出されたのを憶えています。
さて、今は、昔のように、白い壁、白い床、そして四角な椅子やテーブルは、流石に見かけなくなってきました。では、どのような家具がいいのでしょうか。
皆さんが寛げて、「あ、これ、いいな。座ってみたいな、ここでお茶してみたいな。」とそう思ってくださるような、家具やその配置、空間を造り上げたいと思っています。
これは、福岡のVIOROという商業施設にあります、あるアンテナショップで見かけた家具です。「カリモク」というブランドです。
以前のカリモクは重たい、高い、重厚というイメージでしたが、この頃はだいぶ洗練され、値付けもまあこなれてきているかなと思います。
福岡にも、豊洲にあるような「ららぽーと」ができたそうですが、私は以前「ららぽーと豊洲」の「カリモク」ブランドのショップで、見かけていました。
これは一例ですが、これくらいのクオリティは必要でしょうね。実際に座ってみましたが、リラックスできます。
あとは、例えば「大川家具」ですね。「関家具」なんかが有名ではあります。
家具の下に敷く、「ラグ」も大事ですね。
また、「タペストリー」があれば、いいですね。
そして、ランタン風の照明とか。ピアノは、アップライトピアノがやってくることになっています。そこのコーナーには、ミニコンサートを鑑賞しやすいような椅子を配置するといいのかな。スタックチェアもいいですね。
しいて言えばですが、私のお気に入りは、スタバのような、それも高感度なスタバのような空間ですかね。スタバも、いろいろですがね。今まで行ったことがあって、一番だと思うのは、福岡市のVIOROのスタバか、成田市の或るスタバです。そこでは、成田国際医療大学の学生さんや先生たちも、勉強したり、寛いだりしていました。採光も申し分なく、ちょっと陰影のあるところもあり
、隠れ家的な雰囲気もあったりして、「また行きたいな。」とそう思わせてくれました。
それから、それで思い出したのですが、私の成田での行きつけの理容院、『ヘアーサロン銀座マツナガ 成田店」の待合室です。
ラウンジは、心から寛げて、家族や友人と気の置けない会話ができる、そのような空間を提供したいと思います。