aki100mac’s blog

日頃考えていること、体験したことをブログしています。

人生で出会う素晴らしきレストラン

今日のランチは、緩和ケア病棟に福岡市から訪ねてくれた九大の医学部の同級生を誘って、直方のボーノでいただきました。コースのメイン、絶品のハンバーグでしたが、写し忘れました。💦
 鄙には稀なといいますか希有なこのレストラン、大正時代に栄えた筑豊炭田の莫大な富が集まり、活気溢れる街であった直方のアーケード商店街、今ではもうすっかりシャッター通りと化したそのアーケードの外れにあります。もともと銀行だったそのビルには、今でも大金庫があります。そして圧巻なのは、チェコアールヌーボーの本物のレリーフにこれまたボヘミアングラスのステンドグラスからの眩いばかりの七色の光が降り注ぎ、高い高い天井から、豪華絢爛たるシャンデリアがこれまた光を放っている、そんなまるで明治の鹿鳴館そのものです。
 気の置けない友人であり、福岡高校の秀才だった広◎君は、本当に目をまん丸くして、「小早川君、驚いたね、福岡にももはや無いようなこんな施設が、そっくりそのまま残っているなんて・・」と絶句していました。
 またこのレストランの、深い味わい、秘伝のタレ、優雅な接客、現実離れしたボヘミアングラスなどなど。心なしか、今ここにいらっしゃる紳士淑女の皆さまがた、遙か昔の明治や大正時代からそのままタイムスリップしてきたかのような風情です。


 ここで、料理をいただくこと、それが旅の目的になり得る、そんな極上のレストランです。本当に信じられません・・、シャッター街のその向こうにかように素晴らしいものが残っているなんて、ね。