aki100mac’s blog

日頃考えていること、体験したことをブログしています。

私の心臓と弟とお墓

私と弟
最近、心臓に違和感を覚えていました。ときどき動悸がし、5月の連休明けから、血圧も188/110などとベラボーなことに、一時期なりまして、これはいかんな〜と思いました。
 数年前まで東京広尾の日赤医療センターで、循環器内科の副部長でかつ日赤医療センター全体の診療統括副部長だった、心カテ、インターベンション治療というそうなのですが、日本でも指折りの専門家である弟に観てもらいに東京まで参りました。
 血液検査から始まり、胸部X線写真、心エコー、上腹部エコーまで、一通りの検査を終えまして、その結果、「兄ちゃんの心臓は大丈夫、僕があと10年は問題ないと保障します。」と太鼓判を押していただきました。
 私が循環器だけでは無く、最先端医療のスペシャリストと認定しているゴッドハンドにそう言ってもらえ、本当に良かったです。
 あと、内科的な診察もしてもらいましたが、「内臓もどこも異常ないよ。血液検査でも中性脂肪コレステロール、ALTなど肝臓や腎臓など、特に異常はないですね。
  BUNが20.4と僅かに高いけど、夏場で暑いので、水分はよく取ってくださいね。それくらいかな。心臓に少し脂肪がついているけど、これくらいは正常範囲内です。肥満でもないし・・。ああ、そうだ。エコーで確認したから本当はしなくてもいいのだけれどもね、僕は聴診器を当てているので、聴いてみるね。うん、大丈夫。」とのことでした。
「たぶん、忙しすぎて、PVCか何かの不整脈が出ていたんだろうね。それよりも、兄ちゃんの心電図が僕のとそっくり同じだったのには驚きました。」と、あと10年は臨床医として働けるとのご託宣でした。
2024年からの医師の働き方改革法案では、私はB水準に該当する病院に勤務していますが、それでは時間外労働は月100時間未満と決められています。
 私の場合は、月曜日から木曜日までの勤務ですが、毎日20時から21時、時には22時まで働いていました。
 ちゃんと計算してはいないのですが、合計すると60時間から70時間の時間外労働だったことになります。一見すると100時間未満だから良さそうですが、私以外誰も居残っていない病院を後にするとき、かなりの疲労感を覚えていましたね。
 今度の受診で判りましたのは、器質的に異常は無くとも、毎日毎日疲れるまで仕事をしてはいけない、ということですね。
 夜は、丸の内に最近新しくできた、三菱グループのピカピカのビルで、イタリアンを一緒にできました。
 弟は小倉高校を出るまでは戸畑の教会の牧師館にいました。浪人を東京の駿台予備校特待生で過ごし、東京大学の理科3類へ、そして医学部に進学しましたが、喫茶店のマスターなどいくつかバイトを掛け持ちして、医学を修めました。東京に戸建てを建てて、40年は東京で生活しています。実家は牧師館でしたが、いまはもう教会も牧師館も跡形も無く取り壊されて、民間の住宅になっています。
 牧師夫妻だった両親は天国に召されています。もともと日本の牧師というものは、普通はこの世に自己所有の持ち家はありません。弟が帰る、そうですね日本式にいいますと、実家はありません。来年あたり、私のいるこの田川に遊びにおいでと言ったことでした。
 一昨日の晩は、戸畑で過ごした日々を想いだしながら、和やかな時を共有できて、本当に良かったです。来年の再会を約して、丸の内をあとにしました。
 レンタカーを成田に返し、新しくなった成田国際空港で、飛行機を待っていましたら、「今日お墓が完成しました。納骨はいつにしましょうか?一週間前までにご連絡ください・・」との電話がありました。
 やっと完成しました。近いうちに両親と伯母の遺骨を納めに行きます。これで肩の荷がだいぶ軽くなります。家は無くとも、日本では、亡くなった人の遺骨をどこかには納めなければなりませんからね。どのみち死んでしまったら家なんて何の価値もありませんが、お墓は、それを継ぐ者がいればの話ですが、必要ですね。
 これも、両親からのプレゼントかな。