aki100mac’s blog

日頃考えていること、体験したことをブログしています。

緩和ケア病棟のクラークさん、実はとても大変な仕事で、とても大事な存在です。夜道を照らす月のように。

今日も一日頑張りました。私もですが、緩和ケアのクラークさん、八面六臂の大活躍です。
 新患外来の準備、ご本人ご家族への聴き取り、各種書類へのサインを促し、緩和ケア入棟依頼書の案内とサインをいただき、そしてその間にも他院からの問い合わせが絶え間なくあります。その一つ一つに丁寧に受け答えし、入院している患者さんのご家族の面会(当院では新型コロナ感染症には最大限の警戒を解いていません。)のやりくり、交通整理、そして院内各部署とのやりとりがなど、絶え間なく続きます。
 いつもテキパキと、相手に不快な思いをさせずに、しかし、言うべきことはしっかり伝え、齟齬を来さないように気配りをすることは、並大抵の秘書では務まりません。その上に、緩和ケア病棟ならではの各種統計作業、PCへの患者情報の打ち込み、毎日の患者さんの情報シートの更新、緩和ケアチームの要望への対応など枚挙にいとまありません。
 大変な作業であり、気を遣う仕事だと思います。今は得がたい人材だと思います。
最初にも書きましたが、もう少し言葉を紡いでおこうと思います。
緩和ケア病棟のクラークさんは、片手間では務まりません。専属でないといけません。気が利いていて、当意即妙、芯は強くて伝えるべきことはしっかり伝えるが、相手に不快な思いをさせないような気配りも必要です。その上にPCの技術も要りますし、毎日の患者情報シートの更新、他所の病院やクリニックとの情報のやりとり、患者さんへの面会の交通整理、緩和ケアチームや院内各部署との折衝、緩和ケア病棟での勉強会や市民公開講座の準備と当日の受けつけ、オンラインで発信している各種の勉強会の準備と当日のホストPCの操作やクレームなどへの対応などなど、もう枚挙にいとまがありません。いわば、緩和ケア病棟がちゃんと機能するために無くてはならない重要でありかつ誰でもはできない仕事なのです。
このことを理解しているスタッフがどれくらいいるのでしょうか。私は、この仕事は現場で覚えることも大事ですが、やはりセンスがあって、この仕事に対しての心構えと覚悟がいると考えています。
  今日の新患外来の方が、そのまま入院しました。症状緩和と並行して、山の麓の自宅の環境調整を行い、早ければ月曜日にでもご自宅へ戻してさし上げます。その後は当院から片道ギリ15kmの距離ですが、訪問看護と訪問診療を開始します。
 とても忙しかったので、本当は夕方に七夕会をささやかながら、私のピアノとオカリナでする予定だったのですが、お流れになりました。でもその練習を聴いていた患者さんが、『楽しかった。」と仰っていただけました。
 緩和ケアの医師、スタッフ冥利に尽きますね。
今夜は月灯りがあり、星々も顔を出しています。静かです。トンボが飛び、虫が鳴いています。
 明日は雨だそうですが、酷く降りませんように。
皆さま、お休みなさいませ。いい夢を観てくださいね。