aki100mac’s blog

日頃考えていること、体験したことをブログしています。

「緩和ケアの臨床」を上梓しました。

この頃、緩和ケアの日常の臨床について、小さな書籍を拵えています。
緩和ケアとは何か? また緩和ケアはがんの患者さんだけに限られる?
いやいやそうではないですよね、といったことなど、そもそも論的なことを最初に持ってきています。
 それから、緩和ケアで日常的に使っているお薬について、割と詳しく記載しました。
特に、オピオイドと呼ばれている医療用麻薬の処方について、この頃、あまりにも杜撰で、かつ危ない処方をする医師がいますので、「きちんと勉強しないで、医療用麻薬を使うのは、危ないからね、止めなさいよね。」と思います。本当に何で勉強しないのでしょうね?それでいて、判ったつもりで平気で、誤った処方をしてしまっている医師が多すぎます。
 医師への緩和ケアの初期研修は、以前2日だった研修期間が1日に縮められてしまい、それだけならまだしも、実際にきちんと医療用麻薬を使いこなせるようには、プログラムされていません。それから、全人的医療の視点がスポッと抜けてしまっています。
 人は身体だけで生きているわけではなく、身体も心も魂もあるのですから、身体の痛みばかりを問題にしても、それでは患者さんは、ご家族は癒やされません。
 あ、これは患者さんやご家族の側にも問題がといいますか、まずいところがありはしないかな、とそう思います。日頃から、食べること、遊ぶこと、仕事することばかりしていて、自分の魂に栄養を与える努力を怠っているのではないかな。
 そんな生活を何十年と続けてしまい、この世でのことばかり考えているので、いざ自分の命が危機に瀕すると、身も蓋もなく嘆き悲しむのですね。
 信仰がなく、絶対的な存在に対しても気づいていない、あるいは気づかないふりばかりしていると、やがて魂は死んでしまいます。
 日曜日は誰にでも等しくやってきますが、その日曜日の過ごし方で、人生は誤った方向にも正しい方向にも行きます。ですから、これはこの頃はやりの言葉で表現するならば、「自己責任」でしょうね、きっと。
 そんなわけですが、この頃、自分が居なくても、最低限、患者さんの身体的、精神的な苦痛が緩和されますように、そう願って、この小さな書籍を完成させました。
 もちろん、ここに記載しましたことが全てではありません。
皆さんが、自分の頭で考えて、よりよい内容に仕上げていってください。いわば、皆さん一人一人の個別の緩和ケアの確立を目指して下さい。
表表紙と裏表紙を除いた本文が、JISB6版で、84ページ、42シートあります。
 これを読みやすい字体にして、きちんと製本して下さる製本業者さん、宜しくお願いいたします。、