Akkie’s Blog 12/06/19 11:14
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2003年12月10日 聖クリストファーホスピス
ようこそ、私のブログへ。
このブログは、以前作成していて、6月中旬にまるで雲のように忽然と姿
を消してしまったものの後継です。
上の写真は、2003年12月に一緒にロンドンを訪れた洞爺湖温泉病院の
中谷先生からいただいたものです。
ロンドンの南西部の市街地にあり、落ち着いた佇まいでした。大きな樹木や
庭園に囲まれていて静かでしたね。
シシリー・ソーンダースさんは体調が思わしくなく、この日は出てこられなかったのですが、代わりにここを設立した当時から、同僚としてずっとこのホスピスを支えてきた年配の女医さんが、私たち日本から来た見学者に、教育センターで説明してくださいました。
初めて聖クリストファーホスピスを訪れることができました。
病棟と、デイケアセンターがありました。
有名な「タスマの窓」もありました。
ここから、世界各地に「ホスピス」や「緩和ケア病棟」が広がっていきました。
日本でも、「淀川キリスト教病院」の柏木先生がここで研修を受けて、その後、
日本で初めての院内病棟型緩和ケア病棟を造られました。
偶然ですが、この聖クリストファーホスピスを訪問した日は、私の誕生日と重なりました。そしてこれもたまたまですが、イギリス王室の現女王の妹君が訪れ、多額の寄付をなさっていました。
現在聖クリストファーでは、緩和ケア病棟から約半数の患者さんが退院し、在宅ケアに戻ります。緩和ケア病棟ではそのためのアセスメントをしているそうです。
ホスピス・緩和ケア病棟が「在宅緩和ケアチーム」を持ち、地域の「在宅緩和ケアチーム」を指導しています。
夜間は主に「マクミランナース」(ベテランのナース)が患者の家で夕方から翌朝まで付き添って対応しているそうです。これは、患者・家族にとって何より安心です。
これは、オーストラリア、メルボルンでもそうでした。
家の人も助かりますし、病人も、家に閉じこもっていないで外の空気が吸えますしね。
なかなか日本では普及しないですがね・・。
日本の緩和ケアは相変わらず施設中心で、医療技術の応用にばかり目がいっているのは、もういいでしょう。こんな緩和ケアなら要らないです、というのは言い過ぎでしょうか。
特に、何かと言えば「エビデンスはあるの?」の一点張りの「エビデンス教」とも言える、そんな「緩和ケア医たち」です。どの業界にもいるのでしょうが、ある特定のインフルエンサーみたいな医師たちがいて、その人たちが「緩和医△学会」を牛耳り、従前からの正当なホスピスマインドを枯らしてしまうような言動に明け暮れています。
わたしはそんな学会なら必要ないと思うようになりました。
そうではなくて、もっと、ホスピス・緩和ケアの先進国の原点に目を向けましょうよ。
私たちは、「マズローの欲求階層」のせいぜい下の段階、「生理的な欲求」「安全・安定性の欲求」「所属・愛情の欲求」のケアをしているに過ぎません。
それには、やはり病院などの施設よりも、自宅での療養が一番ですよ。
でも、そのためには、最低限、身体の苦痛が緩和できていなければなりません。
これを患者の自宅に提供できるようにしなければなりません。そのためには訪問薬剤師や訪問看護師の力が必要です。
今の日本では、ほぼ無理です・・。
・・何だか、このブログ、在宅関連もたくさん載せていけそうですね。
それでは皆さん、このブログを可愛がってください。