aki100mac’s blog

日頃考えていること、体験したことをブログしています。

在宅医療を支えているアプリ

3月20日、午前中に訪問診療で2軒のお宅に伺いました。1軒目の方の介護用ベッドの上の天上から、点滴スタンドならぬ、「点滴すだれ」が設えてありました。よくできています。2軒目のお宅では、患者さんの「嫁入り道具」だった「衣紋掛け」にフックがついていて、それに点滴のパックを引っかけて使っていました。これも工夫が凄いです。いずれの写真も、ご本人とお家の方に許可をいただいて撮影しています。
 いろいろな知恵と工夫で、何とか自宅での療養を続けておられます。
また、1軒目のお宅には他の訪問看護ステーションからも看護師が2人来ていたのですが、彼女たちがiPadにその場でバイタルサインなどの所見を書き込んでいて、それが電子カルテに反映されているのでした。また、その所見は、アプリで本人や家族も常時閲覧することができるといいいますから驚きました。世間は進んでいるのでした。
  それで思い出したのですが、私がもう20年以上前に、オーストラリアのメルボルンで、緩和ケア病棟だったのですが、患者さんの足許にカルテをしまっておくスペースがあって、それを患者さんも家族も見ることができていたことでした。現代の日本では更に進んでいて、アプリなのでした。
 このアプリ、凄いですね。
このステーションでは、他にも施設があるようでして、2つで200名くらいの訪問看護医療保険介護保険の2つに対応して行っているとのことでした。このアプリのおかげで、多くの患者さんに対応できているのでしょうね。
 そして、このアプリで遠く離れたご家族も状態を確認することができるのですね。看護師からの状態報告や、逆にご本人やご家族からの提案や質問なども可能でしょうから、まさに双方向の医療・看護が実践できているわけです。いや〜、素晴らしいです。
 日本の訪問看護、訪問診療の明るい一面を見た思いです。
もちろん辛いこともありますが、働いている看護師は現場で記録すれば、即座にPCに飛んでいて、記録のためにPCの前に長時間座る必要はなく、その分、時間を有意義に使えますしね。またコミュニケーションツールとして、スマホで手軽に使えるアプリ、最高ですね。
 このアプリ一つで、在宅医療の進歩にかなり貢献しています。
こうしたアプリを開発できるスキル、大切だと思いました。
私の三男坊が、最近IT関連の会社を立ち上げまして、アプリの製作もしているようです。
日常生活で役立つようなアプリを開発して、ヒットするといいですね。
期待しています。