私が１，2才の頃、宮崎の宣教師館に居候して、父母と三人、しばらく生活していました。
SundayのChurch Schoolで、American EnglishでSongsを歌っていたのを覚えています。
当時は自分で言うのもなんですが、綺麗なボーイソプラノでした。よく独唱していましたっけ。
「あなた〜の、幼いときに、神の〜、ことを〜、知りなさい。・・それはあなたの〜、一生の、宝〜と、なるでしょう。」と大きな、背の高い、堂々とした宣教師さんが、言葉を紡ぎながら仰っていました。
アメリカ合衆国にはまだ行ったことがないのですが、日本ではメソジスト系列？日本基督教会系列だったのでしょうか、その教会の「布袋牧師」に、父は心酔し、やがて牧師になる決心をするのでした。
私が九州大学医学部の学部生だった頃、「九大医報」の仕事で、関東の九州大学医学部同窓会長のお宅に泊めて貰いましたが、その帰りに、当時京都にありました、引退した牧師先生たちの集落に参りまして、その「布袋先生夫妻」にお会いしてきました。
それはそれは喜んでくださいまして、「晶ちゃん、大きくなったわね。今お父さんはどうしてるの？」と気遣っていただきました。
私の幼いとき、宮崎や熊本の基督教会がどうであったかを、つぶさにレクチャーして下さいました。あのとき、天国に宝を持ち、私有財産には目もくれていない、純粋な魂が確かにそこにある、そのことに深い感銘を受け、同時に私にもそういった道が与えられますようにと祈りました。
今はからずもおおきな、上からの意志が働き、こうして医療に恵まれないところで、地域医療に従事できていますことを感謝しています。
そしてほどなくあの世に呼ばれることでしょうから、その時には神様に良い報告ができますように精進してまいりたい、そう思っています。
